生体肝移植

出会いは、入院したその日の夜でした。

お手洗いで出会ったTちゃんは、お顔が「真っ黄色」で、私は我が目を疑って

目をゴシゴシこすって...もう一度よく拝見しました。

...やっぱり目玉のはてまで「真っ黄色」。

肝臓が、原因不明で「作動停止」しているので自然に「作動」するのを待っている状態とのこと。

とりあえず、苦しい症状だけをお薬で抑えている状態が何カ月も続いていたようです。

おなかに水がどんどん溜まって、ごはんはもちろん食べるなんて出来ませんし

息をするのも「苦しいぃぃ... んふぅ~@ぅん~...」って、

言葉にならないうめき声の伴奏つきでした。

(氷だけ食べられた様で、ガリガリ氷をかじっていたのが印象的です)



結局、ご家族がインターネットで調べて

肝臓病(時に移植)に詳しいお医者様と会ってお話を聞いて頂く事ができ、

「治す見込は生体肝移植しかない」との事で、やっと治療の方針が「移植」に向いて行きました。

さて、どこから生きた肝臓持ってきたと思いますか?



答えは「お父さんの肝臓」です!



10歳のTちゃんは、お父さんとお姉ちゃんの2人と血液型が合っていて

「...まず、やるならお父さんでしょ ̄^ ̄;」ってことに

(お姉ちゃんは将来があるから、奥の手にとっておくんだって)

でも困ったことに、お父さんは「脂肪肝」... でもまぁ~「いい所」だけとればじゃん

ちょっとあれば、肝臓が大きくなって普通の大きさになるから...との見解となり

やりました!! お父さん(男だねぇ~☆)

(Tちゃんの肝臓は、およそ2キロにも膨れて肝硬変をおこしていて

カチカチで石の様だったそうです...苦しいわけよね)

辛く苦しい時を乗り越えて、Tちゃんも肝臓も「再稼働」してお元気になられてよかった。

お医者様は「もう、忘れましょう」とおっしゃったそうです。

いいのかなぁ~ お医者様には忘れないでいて欲しいものですね^^;

肝臓のお薬ってないんです。最後まで大事に使いたいものですわぁ