手足の硬直

( 骨髄移植をして筋膜に拒絶反応が出て、手足の硬直が起きてきたお友達への手紙 )



小腸のすぐ裏に、将来「免疫細胞」になる細胞の赤ちゃんがいる。

赤ちゃんは小腸から栄養を吸収して まずは胸腺に送り込まれる。

(だから、小腸のコンディションって大切なのよ)

胸腺で免疫細胞の赤ちゃんは、自分の体の設計図を渡されて

自分以外の「異物」を攻撃して倒すように憶え込む。

攻撃しすぎると自分の体も壊れるので「程よいところ」で攻撃を止める事を覚える細胞もいる。

(攻撃はT細胞 抑制はB細胞) 免疫細胞は成長をして「体」全体に散らばる。

・・・

でも、設計図を覚えず 未熟なまま体に散らばったT細胞が

自分と異物の区別がつかず 筋肉・筋膜(自分)を攻撃!(拒絶反応)

そして硬化していく。

B細胞も未熟なままなので攻撃を抑えられない。

・・・硬化を食い止める為に免疫抑制剤を飲む。

薬はT細胞・B細胞の働きを抑え続ける。

抑えられたB細胞はインスリンを作らない。そして血糖が上がる。

薬で攻撃を抑えながら、自己治癒力が上がるのを待っている。

薬で体が治るわけではない。自分の力で回復するのを待っている(恒常性維持調節機能)



ちなみに、年を取り老化が進むと細胞が衰えて似た様な事がおこり、病気になります。

( 硬直だけでなく、関節炎なんかもありますよ。)

でもやっぱり、治療方法はなく抑えるだけ。(リュウマチや膠原病などね)



この後、お友達はあれを飲んで筋膜の硬化が治まり、リハビリのマッサージを受け

若干の後遺症を残しながらも元気に学校に通っています。